2016年2月4日木曜日

節分前夜の鬼退治

2016年2月2日夜。

日本プロ野球界ではまさに「鬼」のように屈強で恐怖の念すら抱かせる存在だった清原が「退治」された。
まさに節分の数時間前だった。






私は清原の1個下。
1985年、既にPL学園で大スターだった桑田・清原が3年生のとき、招待試合で彼らが岩手県営球場にやってきた。
春の大会が終わり、夏の予選が始まる前の時期だ。

当時春の岩手県大会で優勝した大船渡工業(だったと思う)と1試合、
春の大会で盛岡地区で最も好成績を収めたわれら盛岡三高が1試合、合計2試合開催された。

超満員の県営球場は普段聞くことの無い黄色い声援が物凄かった。

私は当時2年生でベンチには入っていたがレギュラー等ではなく、その試合の頃は1塁コーチャーが役目だった。

清原は本当にデカかった。

攻守交替の際、1塁のコーチャーズボックスからファーストの清原を至近距離で目の当たりにし、その迫力とオーラにぶちのめされた。

正直言って、その時以来、彼の大ファンだった。

打球を取ろうとしてレフトの野手が前進してしまった程低い弾道のライナーでレフトフェンスを直撃した2ベース。
あれは強烈だった。見たことの無い打球だった。

ちなみに清原は我々三高の試合に出場して活躍したが、桑田は三高の試合には出なかった。
ブルペンでピッチング練習をしてその練習ボールをファンが騒ぎ立てるスタンドに投げ入れて、
「なんだあのスター気取り・・・」と思ったことを覚えている。

(だから桑田がどんなに高評価されてもあまり好きになれなかった)

結局、1-3で負けた試合。

我々にしては三高野球部大健闘!と思ったものだ。
ことある毎にこの時のことを自慢話にしてきていた・・・・。

それなのに・・・。


***


あれから丁度30年が経過した。

なぜ、あのスーパースターの清原がこんな風になってしまったのか・・・。本当に本当に残念で仕方が無い。


これは今朝の岩手日報朝刊の記事である。

当時の三高野球部の主将だった1個上の先輩のコメントが掲載されている。
「個人的に応援していた。非常に残念だ」と。

あの我々の想い出が汚されてしまったわけではないのだが、何故だか私には「彼に裏切られてしまった」という感覚がある。

本当に残念という言葉しか出てこない。


***


ネット上ではいろいろな情報が飛び交っているが、いずれにしても彼は思ったとおりの人生を歩めなかった。

最初はやっぱりドラフトで憧れの巨人に指名されなかった時だろうか?
巨人側は清原を指名すると言っていたのに、実際にはチームメイトであり大学進学を表明していた桑田を指名したのだった。

巨人、最悪・・・・。


多分私自身、このことがきっかけで巨人を嫌いになったのだと思う。
「巨人」の選手一人ひとりは好きだが、いまだに「巨人」というチームは嫌いだ。

そしてさらに、ドラフトで人生を狂わされるほど酷いことをされた巨人を憎むべきなのに、清原はFAの権利を取得すると、まるで初恋の相手を求めるように西武から巨人へFA移籍してしまう。

私をアンチ巨人にしておいて、自分は巨人にFA移籍?
信じられなかった。

アホだなあと本気で思った。

でもまあ仕方ないか。
巨人という日本で一番強く、注目されるチームの主軸として迎えられるのだ。
マスコミもどんどん大きく報道するし、ファンの数も増大する。

「男」とか「番長」とか言われてチヤホヤされ、銀座や六本木で遊び歩く。好き放題。そりゃあ悪い気はしない・・・・。
素直で純粋な清原はどんどん勘違いしていく。

おまけに悪意を持った人間もたくさん近づいてくる。

正直私もこのころから清原本人についてもだんだん好きではなくなっていった


***


まだホームランをガンガン打てるうちは良かったが、それも長くは続かない。

なにしろ常勝巨人軍である。日本プロ野球界の盟主であり続けなくてはいけないというわけのわからない自分勝手な理屈で、各球団のスターに触手を伸ばしては彼らをむさぼり、力が落ちると「ペッ」と吐き捨てる。
天下の清原でさえもそんな風に扱われることになる。

ここで「男らしく」すっきり引退するなり、移籍するなりすればよかったものを、清原はそこでも「巨人」にしがみついた。

どんだけ巨人が好きだったのか。アホのレベル。
もう、このころはアンチ巨人の私としては清原も嫌いになっていた。

おそらくこの時期は清原も本当に悩んでいたんだろうと推測できる。
そしてきっとこのあたりだろう。悪のフィールドに足を踏み入れてしまったのは・・・。

大金持ちのビッグネームが弱みを見せたら、悪人が寄ってくるのは簡単に想像がつく。
しかも清原は煽てるとノッてくる純粋な人間だ。簡単にコロッといってしまったんだと思う。

つくづく残念である。

FA移籍なんかしないであのまま西武にいたら吉永小百合さんに愛されたまま、
巨人時代の苦悩は味わうことが無かったのではないかと・・・


***


いずれにせよ悪いことは悪い。清原は今や犯罪者だ。やっちゃいけないことをやったのだ。

悪い人間じゃないということはみんなわかっているけど、ダメなものはダメなのだ。

元の奥さんや息子達等に悪の手が迫ることは容易に想像がつくので、クスリの入手ルートは吐かないと思う。
ここでもまた死ぬほど辛い思いをするだろう。

でも自分で蒔いた種だ・・・・。

本気で反省し、クスリを抜いて、悪い付き合いをやめ、
なんとかあの30年前に我々があこがれた、同じグランドにいたカッコイイ清原に戻って欲しい・・・・。

強い男じゃなくて良いのだ。素直な純粋な清原でいいのだ。

本当に今でも気にかかってしょうがない・・・・。やっぱり大好きなのである清原が・・・・・。



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